2014年10月27日月曜日

「不可能と思われた就職を勝ち取る」①





こんにちは、道ちゃんです。今は、とても過ごしやすい季節ですね。

旅行に行きたい気分です。

さて、今日は、不可能と思われた就職を勝ち取った青年の話をさせていただきます。

青年は知的障がいをお持ちの男性「Yさん」です。

Yさんの年令は20才。性格はおとなしく真面目で、言葉数は少なく、あまり笑顔を見せることはありません。

とても真面目なYさんですが、ひとつ問題がありました。

初対面の人が苦手で、相手の質問にうまく答えることができません。



話は変わりますが、就職するには、会社の面接は、さけて通れませんよね。

そして面接はとても緊張します。胸はドキドキして冷や汗が出てしまいます。

特に相手からの質問は、しっかり準備していても、あがってしまって、うまく答えることができないのが普通です。



ここで皆さんにクイズです。企業の人事担当者が、採用を決定するまでの時間はどれくらいだと思いますか?

5分?・30分?・1時間?・それとも次の日あたり?

答えは「5分」で決めてしまいます。

つまり、部屋に入ってからイスに腰掛けて二言三言、話をする間に決まってしまうのです。

ですから、挨拶などのビジネスマナーはとても大事です。

よく、自分は手先が器用だから、仕事に自信があると言う人がいますが、仕事ができてもキチンと挨拶ができないと

採用されないのです。

そのため、「office HIRUGAO」の就労移行支援では、毎日ビジネスマナーを勉強していただき、自信をもって面接に

のぞめるように訓練させていただいています。



話を戻します。そのYさんですが、極端なあがり症です。

コチコチに固まってしまうのです。

そのYさんから、ある会社の面接を受けたいと要望がありました。

希望する会社はJA(農協)の直売センターです。

職種は、農作物の袋詰めや品出し、そのほかにイチゴ栽培もあります。

Yさんは県内の特別支援高等学校の農業科を卒業していましたので、農業に関係する仕事を希望していました。そこで、さっそく

応募し面接の日程が決まりました。

面接には、就労支援事業所の就労支援員も同席できます。就職を希望する皆さんが、面接担当者の質問にうまく回答できない場合は、

我々が代わって答えることもあります。

面接まではまだ日があります。さっそくYさんと面接の特訓を開始しました。

質問内容を予想し、スラスラ答えられるように練習します。

たとえば「初めに自己紹介してください!」

      「この会社に応募した理由は?」

    「ご自身の長所・短所を教えてください?」

「なにか会社にしてほしいことがありますか?」

「訓練所ではどのような訓練をうけてしますか?」

などです。

さあ、その面接の日がとうとうやって来ました。

会場に行ってまわりを見わたして、私は「アーこりゃまずい!」と心の中で叫んでいました。そのわけは?

続きは次週お話しします。

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