お元気ですか? 道ちゃんです。
今朝の埼玉県鶴ヶ島市は快晴で気持ちが良いですが、明日は雨が降りそうですね。
最近、天気予報が見事なくらいに当たるので、間違いないでしょう!
さて、Yさんの面接場面の続きです。
はたして、Yさんをパニックにした質問の内容はと言うのは?
面接担当者
「Yさん、お客さんから、あなたが陳列している場所のわからない野菜はどこにあるかと聞かれたら、あなたはどのように答えますか?例えばニンジンはどこにありますか?と尋ねられたら」だったのです。
さすがに、この質問は想定外で、練習していませんのでYさんはしどろもどろです。
「え、あ、あ、あの・・・・・」
再度、同様の質問が飛んできますが、Yさんの目が宙を浮いています。
その様子をみて、担当者の顔が「これは駄目だな」と思い始めているのが読み取れます。
しかし、Yさんは、黙ったままです。そして、始めに聞かされた説明内容が頭をよぎります。
「本日の面接で不合格の方は、残念ながら体験実習には進めませんので、ご了承ください」!
しかし、あきらめることは出来ません。私はYさんに代わって懸命に担当者に訴えました。
「Yさんは、話をすることは不得意ですが、農業に関係する知識はあります。農業の仕事がしたくて、高校の農業科で真面目に勉強してきました。それに、ここでやっているイチゴ栽培も得意です」ですからどうか体験実習をさせてあげてください」
しかし、面接担当者は少し首を傾けて「う~ん?」と言うそぶりを見せます。
その時でした、天の声とも言える助け舟が現れたのです。
実は、この求人は埼玉県障害者雇用サポートセンターの紹介だったのですが、面接会では、雇用サポートセンターの推進員も同席されていて、その方から「それでは、体験実施実習をしていただきましょうよ!」と発言してくれたのです。
その言葉に押されるように、面接担当者も「そうですね。一応実習していただきましょう」
と言ってくれたのです。
結果的にこの一言が、次のステップにつながり要因となり就職に結びついたのですが、その推進員の方には、今でも感謝の心は尽きません。
その体験実習は、順番制で、一人5日間。Yさんは2週間後と決定しました。
帰りの車中で、私はYさんにこう切り出しました。
「Yさん、きっと就職できますよ!だから実習までの2週間もう一度、私と訓練しませんか? 訓練センターの授業が終わったら二人でやりましょう、良いですか?」と聞くと
Yさんは元気よく「はい、がんばります」と返事をしてくれたのです。
次の日から、二人だけの特訓が始まりました。
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