2014年12月1日月曜日

「不可能と思われた就職を勝ち取る」⑤



こんにちは、道ちゃんです。

さて、体験実習最終日の反省会の日がやってきました。

次のステップであるトライアル雇用に進めるか、それとも本日で終了かが決まる大事な日です。

私は、不安な心を打ち消しながら、Yさんと共に事務所のドアをたたきました。

反省会の出席者は、直売センターの所長、JA人事課長、県の担当者、そして、私たちです

始めに、人事課長からYさんに問いかけがありました。

「Yさん、体験実習はいかがでしたか?」

「はい、最初は緊張してうまくできない作業もありましたがとても楽しかったです」

それをかわきりに仕事の感想などのやりとりが続き、Yさんは以前とは違ってハキハキト答えています。

次に人事課長より、所長に「Yさんは、いかがでしたか?」と評価の質問が投げかけられました。

Yさんと私は、緊張して所長の答えを待ちます。

所長から「Yさん、いいですよ!最初はガチガチに緊張して声も出なかったけれど、今では、皆と会話も

するし、とても明るくなったな!」これからが楽しみですね。

思いがけない言葉に、私は胸が熱くなる思いで、心で合掌していました。

その話を横で聞いていた、事務員さんも「Yさんね、いつも私に声をかけてくれるのですよ。言うことは

いつも同じで、今日はいい天気ですね!だけなんだけれども。

でもね、一生懸命努力しているのがわかりますよ。

ここでも助け舟が!なんてよい職場だろう。良い人たちばかりだ!心から感動する私でした。

それを聞いた人事課長は、しばらく考えてから「みなさんが、同じご意見なら、トライアル雇用に進んで

もらいましょう!」と決断してくれたのでした。

ヤッター、私は嬉しくてたまりません。

Yさんはと見ると事態がわからないらしく、目をキョロキョロさせています。

反省会が終了し二人で事務所を出て、私はYさんに「Yさんよく頑張りましたね!本当におめでとう。でも

これからが本番ですよ。トライアル雇用もこれまで以上に頑張ってくださいね!」

Yさんも実感が湧いたらしく、顔が紅潮しています。

「はい、絶対にがんばって就職します」と決意してくれました。

トライアル雇用は通常3か月間で、もちろん給料も出ます。ただし、短時間労働のため健康保険や厚生

年金には加入できません。いわゆる最低賃金で働き、仕事が評価されれば常用雇用として就職できる

制度です。さあそのトライアル雇用に向けて、新たな特訓が開始されました。

続きは、次週へ 「ごきげんよう」さようなら。

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