2015年2月23日月曜日

「パイオニアツリー(先駆樹)」



2月20日の読売新聞夕刊に南相馬市鹿島区の海岸沿いに立つ

「奇跡の一本松」と呼ばれる木が、立ち枯れの危機に直面している

という記事が載っていました。

これは、東日本大震災の津波に耐えて、今も唯一残る松の木で

地元の人たちは「かしまの一本松」と呼び「地域復興のシンボル」

としてと追肥や土壌改良などを施し、見守り続けているそうです。

そして、この記事を読んである樹木を思い出しました。

それは「パイオニアツリー先駆樹」と呼ばれる木で、山火事などの

災害のあとに、真っ先に姿を見せる「生命力の強い木」です。

石と土しかないような荒れ地でも、文字通り、他の草木に「先駆けて」根を

張り、乾燥にも耐え、風にも耐え、やせ細った土地で真っ先に育つ。

やがて自ら枝や葉で木陰を作り、落とした葉や枝が朽ちて土壌の養分となり

他の植物が育ちやすい環境を作るのです。

パイオニアは”開拓者””先駆者”を意味し、文字どおり新たな森づくりの

先頭に立って開拓して行きます。

しかし、あとから生えてきた他の樹木が大きく育ち、光をさえぎられると

勢いを失い、役目を終えるように、使命をはたして枯れていくのだそうです。

このパイオニアツリーの代表的な木は、松や白樺で、ロシアで白樺は「健康」の

シンボルでそばに立つと「身も心も癒される」木として愛されています。

「パイオニアツリー先駆樹」自分も見習いたいと思う次第でした。

それでは、また来週!

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